まどり通信 Vol.16 05.07.20 

「旬の野菜から世界が見える」
旬の果物とか旬の野菜など食べ物に関するときに使われる“旬”と言う言葉。

最盛期の一番おいしい時期のことをさしますが、 本来これは出盛りの10日間に限って
収穫される物を指すのだそうです。(旬には十日間の意味があります。)

時期に先駆けて出る、“走り”の物に始まって、味も量もピークの“旬”を迎えて、
“名残り”の季節に。当然、味と価格は出荷量と反比例。だから旬のものは安くて味も良い。  

でも、本来、夏野菜のはずのトマトやきゅうりそしてなすびやピーマン。
マーケットの野菜売り場で年中、売られていますね。

秋から冬にかけて採れるジャガイモ、かぼちゃ、にんじんに玉ねぎ。
おそらく、365日売り場に無い日は無いと思いませんか。

農業技術の改良で促成栽培やハウス栽培がメジャーになり、物流機能の進歩で沖縄や九州からも。
それどころか外国産の野菜や果物までもがマーケットに並んでいます。

現代日本の豊かさの象徴の一つと捉えることもできますが、
本来の旬がわからなくなっているのも事実です。

夏には体の熱を取る夏野菜を食べる。冬は体を温める根菜類を食べる。

医食同源(食べることは生きること)身土不二(土からできた食べ物に体が支えられている)
地産地消(その土地で採れたものをその土地で食べる)で元気な体と心を維持する。
それがちょっと前までは当たり前のことだったのです。

当り前が当り前でなくなっている現代日本。
世界中には一日三度のごはんが食べられない子どもたちもいると言うのに。 

TVや新聞でも話題になったLIVE8。「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン。
極度の貧困で、3秒に一人の子供が亡くなっている現実。
日本の隣の国でも、路上生活を余儀なくされている子どもたちもいるとか。 

経済的にも、道徳的にも救える手段を知っているのだから、放って置けない。
と言うことでLIVE8の時、アーティストも観客も腕に付けていた 。
日本ではシリコン製のものが300円で手に入れることができます。
これを身に着けることでキャンペーンに参加でき、あなたの300円が貧困国の救済に使われるのです。

http://www.hottokenai.jp  機会があったらアクセスしてみてください。

旬の話から世界を考える一席でした。お後がよろしいようで。(K)


<編集後記>

バザーの八方だし完売御礼

みなさんのお陰で八方だしを完売することができました。ありがとうございます。
当日は冷麦の試食をしていただきながらの販売。

客:「これどういう時に使うの。」

まどりA:「なんでも使えますヨ。麺にはもちろん、天つゆにも。
白いご飯にかけるとおいしいんですよ〜。納豆なくても。」

客:「・・・・・・」

「まどりです。八方だしをご飯にかけるのはおかずが足りないからでしょうか・・・。」